Japanese
English
臨床報告
サルコイドーシスに合併した甲状腺癌の1切除例
A case of papillary carcinoma of the thyroid associated with sarcoidosis
渡辺 進一郎
1
,
市橋 匠
1
,
呉 哲彦
1
,
関 征夫
1
,
寺崎 敏郎
2
,
寺田 忠史
3
Shinichiro WATANABE
1
1市立敦賀病院外科
2市立敦賀病院内科
3金沢大学第2病理
pp.1381-1384
発行日 1992年10月20日
Published Date 1992/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900915
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はじめに
癌の所属リンパ節にサルコイド結節を認めることがある.これは癌転移に対する免疫反応の1つであるサルコイド反応によるものか,サルコイドーシスの全身症状の1つなのか鑑別が困難である.一方,甲状腺疾患とサルコイドーシスが合併するということは以前より知られているが,甲状腺癌とサルコイドーシスが合併することはきわめて稀である.
今回われわれは,サルコイドーシスに罹患した患者で,頸部腫大リンパ節を伴った甲状腺乳頭癌の1例を経験し手術を行ったので,若干の考察を加えて報告する.
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