カラーグラフ Practice of Endoscopy
大腸内視鏡シリーズ・Ⅶ
超音波内視鏡による大腸癌診断
小林 清典
1
,
勝又 伴栄
1
,
五十嵐 正広
1
,
大谷 剛正
2
,
三富 弘之
3
,
中 英男
3
,
木田 光広
4
1北里大学東病院消化器内科
2北里大学東病院外科
3北里大学東病院病理
4横浜市立市民病院内科
pp.285-289
発行日 1992年3月20日
Published Date 1992/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900747
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はじめに
超音波内視鏡(endoscopic ultrasonography:以下EUS)は,大腸癌を中心とした下部消化管疾患にも応用され,良好な診断成績をあげている1,2).EUSは管腔内より垂直方向での病変の描出が可能であり,病変の深部方向への広がりや,隣接臓器への浸潤の有無について判定が可能である.大腸癌においては,癌深達度診断や傍腸管リンパ節転移の判定に有用であり,術前検査として不可欠なものとなっている.今回は大腸癌に対するEUS診断を中心に述べる.
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