Japanese
English
特集 下肢循環障害の治療—適応と限界
大腿動脈閉塞症—手術治療と術後管理
Femoral artery occlusion:Surgical treatment and postoperative management
内田 發三
1
,
杉山 悟
1
,
中井 幹三
1
,
花岡 俊仁
1
Hatsuzo UCHIDA
1
1岡山大学医学部心臓血管外科・第2外科
pp.189-197
発行日 1992年2月20日
Published Date 1992/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900733
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大腿動脈閉塞症は閉塞性動脈硬化症において最も多く認められ,大半の症例が大腿動脈—膝窩動脈バイパス術あるいは血栓内膜摘除術の適応となる.しかし,その大多数は高齢者であるため,術前から脳血行障害,冠血行障害,呼吸機能障害,腎機能障害や高血圧,さらに糖尿病などを随伴していることが多く,手術治療の応用には他の部位の下肢慢性動脈閉塞と同様に慎重を期さなければならない.術前からこれらの欠陥状態を可及的に是正したのち正しい術式を選択し,術中には細心な手術操作を進め,術中・術後の適正かつ迅速な全身管理と局所管理により手術成績をさらに向上させることができる.
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