Japanese
English
臨床研究
大動脈冠動脈バイパス術既往症例の消化器癌手術のリスク
Evaluation of operative morbidity and mortality on the alimentary cancer patients with coronary artery bypass graft
喜安 佳人
1
,
榊原 幸雄
1
,
西蔭 三郎
1
,
重松 授
1
,
田中 富雄
1
Yoshito KIYASU
1
1愛媛県立中央病院外科
pp.93-96
発行日 1991年1月20日
Published Date 1991/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900359
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
虚血性心疾患に対する大動脈冠動脈バイパス手術coronary artery bypass graft手術(CABG)は最近増加しつつあるが,これら症例は同時に癌年齢にも達していることが多く,CABG後に消化器癌が発見されることも少なくない.そして,CABG術後患者は長期間抗凝固剤,冠動脈拡張剤や降圧剤などを服用しており,周術期の管理や乎術のリスクに対して細心の配慮が必要とされる.われわれも近年,CABGの既往のある6例の消化器癌患者を手術する機会があったので,これら症例の周術期管理の実際と手術のリスクについて検討を加え報告する.なお胃癌,大腸癌,腎癌の臨床病理学的事項の記載は胃癌取扱い規約(第11版)1),大腸癌取扱い規約(第4版)2),腎癌取扱い規約(第1版)3)によった.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.