心の行脚・6
辞書の有難さに思う
井口 潔
pp.352-353
発行日 1990年3月20日
Published Date 1990/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900055
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九州大学を定年のあと勤めていた佐賀県立病院もまた定年で辞めて,今や晴れて管理責任から解放された自由の身となり,日頃の思索をまとめる絶好の機会が到来した.ものを書くからには,しっかりした辞典を座右に備えておくのが武士のたしなみと,岩波の広辞苑の机上版と小学館の古語大辞典を求めた.二つ合わせると7キロの重さである.
さて,ふと思って辞書を引くと,意外な知識に出合うことが時折ある.「稽古」を引いたときには眼を洗われる思いがした.
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