Japanese
English
臨床報告
成人Nuck管水腫に対してhybrid法による切除を施行した2例
Hydrocele of the canal of Nuck resected using a hybrid approach: a report of two case
木下 新作
1
,
三木 明寛
1
,
岡本 佳樹
1
,
藤原 理朗
1
,
小森 淳二
1
,
石川 順英
1
Shinsaku KINOSHITA
1
1高松赤十字病院消化器外科
キーワード:
Nuck管水腫
,
腹腔鏡下手術
,
前方アプローチ
,
Hybrid法
Keyword:
Nuck管水腫
,
腹腔鏡下手術
,
前方アプローチ
,
Hybrid法
pp.884-888
発行日 2023年7月20日
Published Date 2023/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214193
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要旨
症例1は49歳,女性.右鼠径部膨隆を主訴に近医受診し,CTで右鼠径部に囊胞性腫瘤を認め当院紹介となった.Nuck管水腫と診断し,手術を施行した.腹腔鏡下に開始し,前方アプローチも併用して水腫を完全切除した.症例2は39歳,女性.右鼠径部腫瘤を主訴に近医受診し,右鼠径ヘルニアを疑われ当院紹介となった.CTで右鼠径部に軟部組織を認め,さらにその先端に囊胞性腫瘤を認めた.Nuck管水腫と診断し,症例1と同様に腹腔鏡と前方アプローチを併用して水腫を完全切除した.病理組織所見で子宮内膜症の合併を認めた.Nuck管水腫の手術では,水腫を損傷することなく完全切除することが重要であり,hybrid法は有用であると考えられた.
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