手術器具・手術材料—私のこだわり・4
内視鏡外科手術用スポンジ(セクレア®)/多関節機能付き内視鏡外科手術用の持針器(ARTISENTIAL®ニードルホルダー)
中村 慶春
1
Yoshiharu NAKAMURA
1
1日本医科大学消化器外科
pp.463-465
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213687
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術野を展開する際に,硬くて鋭的な鉗子で臓器を圧排する.あるいは,圧排してもらう.これら最も基本的な術中操作に対する外科医が抱くストレスを,少しでも軽減したいという思いで開発されたのが,内視鏡外科手術用スポンジ(セクレア®)である.実際に使用してみると,愛護的に臓器を圧排すること以外にも,スポンジの特性に基づく様々な使い勝手を経験することができ,それらを少しずつ定型化してきた.
また,通常の腹腔鏡下手術からロボット手術への術中移行は,手術室の移動,皮膚切開の追加,トロッカーの入れ替え,ドッキング,コスト面など,とても敷居が高いのが現実である.韓国のリブズメッド社で開発された多関節機能をもつ持針器(ARTISENTIAL®ニードルホルダー)は,ロボットに準ずる多関節機能の利便性を発揮し,またロボットとは異なり通常の腹腔鏡下手術で使用するトロッカーから,必要に応じて即座に使用できる簡便性を実感することができる.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年4月末まで)。
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