増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて
4章 術式別の縫合・吻合法
食道
頸部食道-胃管吻合—リニアステープラー:三角吻合
渡邊 雅之
1
,
髙橋 慶太
1
,
岡村 明彦
1
,
金森 淳
1
,
今村 裕
1
Masayuki WATANABE
1
1がん研究会有明病院消化器外科
キーワード:
頸部食道-胃管吻合
,
三角吻合
,
リニアステープラー
Keyword:
頸部食道-胃管吻合
,
三角吻合
,
リニアステープラー
pp.112-114
発行日 2020年10月22日
Published Date 2020/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213124
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食道癌に対する食道切除再建術は侵襲の大きな手術であり,術後合併症の頻度は依然として高い.なかでも縫合不全は経口摂取の遅延や在院日数の延長など,短期予後を悪化させる.また,消化管手術後の縫合不全は長期予後を悪化させる可能性が報告されている1).一方,吻合部狭窄は術後長期にわたっての経口摂取不良や嚥下困難の原因となり,頻回の内視鏡的拡張術を必要とするなど,食道癌術後患者のQOLを大きく低下させる.われわれは,縫合不全や吻合部狭窄の頻度が低い吻合法として,三辺とも外翻とする三角吻合と大網弁による吻合部の被覆を標準手術としている2).本稿では,リニアステープラーによる三角吻合を中心に,われわれの頸部食道-胃管吻合の手技について述べる.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年10月末まで)。
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