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特集 これだけは押さえたい!—大腸癌取扱い規約・治療ガイドライン—改訂のポイント
大腸癌治療ガイドライン2019
腹腔鏡手術—横行結腸癌,下行結腸癌,直腸癌などの適応
The point of guideline for colorectal cancer 2019;mainly about the indication of laparoscopic surgery
齋藤 稔史
1
,
茂原 富美
1
,
青柳 康子
1
,
山本 雄大
1
,
高岡 亜弓
1
,
馬場 裕信
1
,
菊池 章史
1
,
山内 慎一
1
,
松山 貴俊
1
,
絹笠 祐介
1
Toshifumi SAITO
1
1東京医科歯科大学消化管外科学分野
キーワード:
大腸癌
,
腹腔鏡手術
,
ガイドライン
Keyword:
大腸癌
,
腹腔鏡手術
,
ガイドライン
pp.952-956
発行日 2019年8月20日
Published Date 2019/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212564
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【ポイント】
◆腹腔鏡手術の短期成績:海外および本邦におけるランダム化比較試験において,腹腔鏡手術の安全性が確認されている.ただし,横行結腸癌に関しては多くの試験で除外されている.
◆結腸癌に対する長期成績:海外の試験において,腹腔鏡手術の開腹手術に対する非劣性が確認されている.わが国におけるJCOG0404では,開腹手術群・腹腔鏡手術群ともに良好な成績だが,腹腔鏡手術の非劣性は確認されなかった.
◆直腸癌に対する成績:短期成績に関しては結腸癌と同様,術後3年までの無再発生存率に関しても非劣性が確認されている.ただし,試験によっては腫瘍学的成功率に関して開腹手術に対する腹腔鏡手術の非劣性を確認できなかった.
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