増刊号 あたらしい外科局所解剖全図—ランドマークとその出し方
肝胆膵
《Special Lecture》
胆囊動脈のバリエーション
梅澤 昭子
1
Akiko UMEZAWA
1
1四谷メディカルキューブ外科
pp.226-231
発行日 2018年10月22日
Published Date 2018/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212245
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胆囊動脈
胆囊動脈は,右肝動脈(right hepatic artery:RHA)から分岐し,Calot三角内を経て浅枝(superficial branch)と深枝(deep branch)に分枝する.浅枝は胆囊の腹腔側,漿膜下を走行する.深枝は肝臓と胆囊床の間を走行して肝実質に細分枝する1).ここでのCalot三角とは胆囊管・総肝管・肝下面で構成される三角の呼称である2).胆囊頸部〜Calot三角前面に存在するsentinel node(前哨リンパ節)は,その背側に胆囊動脈が走行することが多いので,胆囊摘出術におけるランドマークとして知られている(図1)2).
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2023年10月末まで)。
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