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特集 がん治療医のための漢方ハンドブック
癌腫別 漢方の使い方
食道癌領域における漢方の役割
Role of a traditional Japanese herbal medicine for esophageal cancer
中村 公紀
1
,
山上 裕機
1
Masaki NAKAMURA
1
1和歌山県立医科大学第二外科
pp.942-946
発行日 2017年8月20日
Published Date 2017/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211699
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【ポイント】
◆食道癌患者のquality of life(QOL)は,低栄養,術後の消化管機能障害などにより非常に低下しており,その予防対策が患者のQOLの改善に極めて重要である.
◆六君子湯は,グレリンと相関して食道癌手術後の体重減少の予防に有効な漢方であることが示唆される.
◆今後,高侵襲手術を要する全身状態不良の食道癌症例に対するQOL改善をめざし,臨床研究を通して漢方の有用性を明らかにしていく必要がある.
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