増刊号 消化器・一般外科医のための—救急・集中治療のすべて
Ⅱ章 外傷外科
総論
外傷外科トレーニングコース
伊澤 祥光
1
Yoshimitsu IZAWA
1
1自治医科大学救急医学
pp.153-157
発行日 2016年10月22日
Published Date 2016/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211365
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■はじめに
日本では,胸腹部の重症外傷外科手術は全国の救命救急センターを中心に行われているが,外傷症例数自体の減少と非手術療法の発達,症例集約化が不可能であることから,各施設あたりの胸腹部外傷外科手術症例数は多くはない.このため,現場での若手外科医の胸腹部外傷外科手術修練が難しい.一方で外傷外科手術は決してなくなることはないため,少ない胸腹部外傷外科手術を若手外科医にどのように伝えていくかが問題となっている.現在わが国では,これらの問題に対して様々な試みが行われている.
本稿では現在行いうる修練に関して,外傷外科の特徴と必要となるトレーニングの内訳を含めて述べる.
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