Japanese
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特集 外科医が知っておくべき がん薬物療法の副作用とその対策
症状別対策マニュアル
肝障害
Chemotherapy-associated hepatotoxicity
加藤 厚
1
,
清水 宏明
1
,
大塚 将之
1
,
吉富 秀幸
1
,
古川 勝規
1
,
高屋敷 吏
1
,
久保木 知
1
,
高野 重紹
1
,
岡村 大樹
1
,
鈴木 大亮
1
,
酒井 望
1
,
賀川 真吾
1
,
宮崎 勝
1
Atsushi KATO
1
1千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学
pp.570-576
発行日 2015年5月20日
Published Date 2015/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210742
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【ポイント】
◆肝臓は抗がん剤の代謝に関連する主要な臓器であり,さまざまな抗がん剤またはその代謝産物により肝障害が引き起こされる.
◆薬物性肝障害に特徴的な症状はないため,使用される抗がん剤における肝障害の特徴を理解するとともに,血液検査による定期的な経過観察を行う.
◆肝臓専門医との連携を強化し,適切なタイミングで専門医による治療を開始することで重篤化を阻止することが重要である.
◆化学療法後の肝切除に際し,脂肪肝炎,類洞閉塞症候群などの肝障害を理解し,適正な化学療法施行期間,肝切除までの休薬期間,肝予備能に応じた肝切除術式を選択することが必要である.
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