Japanese
English
臨床報告
慢性の心タンポナーデを伴った上行大動脈解離の1例
A case of aortic dissection complicated with chronic cardiac tamponade
丸山 隆久
1
,
松尾 汎
1
,
上嶋 健治
1
,
平盛 勝彦
1
,
中島 伸之
2
Takahisa MARUYAMA
1
1国立循環器病センター内科心臓部門
2国立循環器病センター心臓血管外科
pp.1951-1954
発行日 1989年12月20日
Published Date 1989/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210595
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はじめに
心タンポナーデは上行大動脈解離に伴う重篤な合併症である.心タンポナーデは多くの場合,解離の発生とともに急性に出現し,重篤な循環不全を生じる.今回われわれが経験した症例は,発症時期不明の上行大動脈解離に慢性の心タンポナーデを伴った稀な症例であったが,外科的修復術に先立ち心膜腔ドレナージを行い,一時的な血行動態の改善をもたらし得たので報告する.
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