Japanese
English
特集 80歳以上高齢者の手術
術前検査のポイント
The points of preoperative assessment of aged patients
桜井 健司
1
,
河野 修三
1
,
巷野 道雄
1
Kenji SAKURAI
1
1東京慈恵会医科大学第1外科
pp.169-174
発行日 1989年2月20日
Published Date 1989/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210279
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高齢だけで手術リスクが増すと言い切るのは難しいが,加齢とともに手術リスクを増加させるいろいろな疾患を合併するようになる.80歳以上になればほとんどがなんらかの疾患を合併している.また暦上の年齢と生理的機能はかなり乖離し,個人差が著しい.高齢者では各臓器の機能的予備力が低下し,clinical threshold以下の病変が進行していることが少なくなく,術前準備が不十分な高齢者の救急手術は待期手術に比較すると合併症率,死亡率が極端に高い.したがって,高齢者特有の病態生理を既往症,全身的身体所見および検査所見から把握,理解して対処すべきである.
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