Japanese
English
臨床報告
重複下大静脈を合併した再発腎細胞癌下大静脈内浸潤の1例
A case of recurrent renal cell carcinoma extending into the double inferior vena cava
清地 秀典
1
,
梶原 伸介
1
,
戸田 茂
1
,
王 英哲
1
,
金田 倫幸
1
,
藤田 士朗
1
,
大歳 雅洋
1
,
木下 研一
1
Hidenori KIYOCHI
1
1市立宇和島病院外科
pp.133-136
発行日 1989年1月20日
Published Date 1989/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210274
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はじめに
近年,腎細胞癌は積極的に外科的治療が行われており,下大静脈へ浸潤した症例や再発症例に対しても手術が行われるようになってきている.今回われわれは,重複下大静脈という発生異常を合併し,腎摘後13年目に局所再発した腎細胞癌が下大静脈内に腫瘍塞栓を形成するという興味深い再発,進展形式を呈した症例に対し,右大腿静脈—左内頸静脈間にポンプによる一時的バイパスを置き,再発腫瘍摘出,下大静脈内腫瘍塞栓摘除を行ったので,報告する.
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