特集 —そこが知りたい—消化器外科手術のテクニックとコツ96
食道
EEAステープラーによる食道離断
三條 健昌
1
,
出月 康夫
1
Kensho SANJO
1
,
Yasuo IDEZUKI
1
1東京大学医学部第2外科
pp.752-754
発行日 1988年5月30日
Published Date 1988/5/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210017
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彎曲軸型ディスポーザブルEEAステープラーによる食道離断は安全で迅速に施行出来る.ステープルラインは2重の互いちがいになっており吻合が確実で出血することはない.ステープル数は先端カートリッジにより異なる.21.4mmのカートリッジではステープル数16,25.0mmでは22個,28.6mmでは26個あり優れた吻合法である.
EEAによる食道離断の注意する点は,サイザーで太さおよび通過時の抵抗を確認してからEEAの先端カートリッジ径の種類を選択し,吻合部の食道の固定の結紮は,緩まないようにしっかり行い,カートリッジの締めつけは組織から水分をしぼりだすような気持でゆっくりネジを回転すること,離断後のEEAの抜去時には出来るだけ吻合部に力が掛かるのを避けるように操作することなどである.
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