Japanese
English
特集 急性腹症のX線像・エコー像
—Editorial—急性腹症
Editorial; Acute abdomen
出月 康夫
1
Yasuo IDEZUKI
1
1東京大学医学部第2外科
pp.578-579
発行日 1988年5月20日
Published Date 1988/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209980
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"急性腹症"(acute abdomen)という言葉は,わが国では第2次大戦以後,米国医学の普及とともに広く日常的に使われるようになったものである.これは治療の緊急性を中心においたきわめて実際的な概念であり,当初は急激に発症する腹痛を主症状とするもので,緊急に開腹手術による治療を必要とする病態を総称することが多かったようである.
わが国では,このような病態は1920年代の初めごろすでに"急性腹部危険症"として取り上げられており,1920年代の後半になると"急性腹部症"という言葉も使われ始めたとされている.これらはいずれも緊急手術を必要とする腹部疾患を指したものである.
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