Japanese
English
特集 外科医が使える形成外科手技
皮膚縫合のコツ
Fundamental techniques of wound suture
添田 周吾
1
Shugo SOEDA
1
1筑波大学臨床医学系外科(形成・代謝内分泌外科)
pp.147-158
発行日 1987年2月20日
Published Date 1987/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209626
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
皮膚縫合は手術の仕上げの操作であり,患者の体表に一生を通じて残る瘢痕の良否を左右する操作である.縫合瘢痕の術後の目立ち方,きれいさは創の部位,方向,患者の年齢体質などの条件に支配されるが,手術操作も大切な因子である.
繊細な器具と針糸,愛護的な操作。真皮縫合による創縁にかかる張力の減少などは,きれいな瘢痕を得るための基本的条件である.これらの操作を日常われわれが行つている手技を中心として詳述した.また甲状腺手術のさいの瘢痕についても述べ,この場合の真皮縫合については他部位と異なり,多数の真皮縫合は行わず,創縁もあまり持ち上げて縫合しない方が良いことを述べた.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.