Japanese
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特集 今日の肺癌治療 '87
肺癌に対する拡大手術の現況—リンパ節郭清の立場から
Extended operation for lung cancer, with special emphasis on lymph node dissection
広野 達彦
1
,
小池 輝明
1
,
山口 明
1
,
滝沢 恒世
1
,
大和 靖
1
,
相馬 孝博
1
,
古谷 克雄
1
,
江口 昭治
1
Tatsuhiko HIRONO
1
1新潟大学医学部第2外科
pp.25-29
発行日 1987年1月20日
Published Date 1987/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209606
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リンパ節転移に対する拡大手術の現況を,胸骨正中切開による左肺癌の縦隔リンパ節郭清例,および斜角筋リンパ節転移陽性例について検討し述べた.胸骨正中切開による郭清リンパ節転移陽性例は8例(34.8%)で,長期生存は術後3年9ヵ月生存中の1例のみであつた.斜角筋リンパ節転移陽性例に対する手術は,非手術例とくらべ良好な成績は得られなかつた.通常の郭清範囲をこえた部位へのリンパ節転移に対する拡大手術の意義はあまり期待しえない現況である.
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