特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅳ.併存疾患をもつ外科患者の薬物療法
7.腎・尿路系
慢性腎不全
内田 久則
1
,
丸茂 文昭
2
1北里大学医学部外科
2北里大学医学部内科
pp.850
発行日 1986年6月10日
Published Date 1986/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209410
- 有料閲覧
- 文献概要
□基本事項
1)慢性腎不全を合併した患者の手術は,急性腎不全患者の手術に比べ,まだ比較的安全である.手術の危険性は残存腎機能によつて異なる.筆者らは,①クレアチニンクリアランスが30ml/分以上であれば,一般の患者と同じく手術を行い,②10〜30ml/分では術後透析療法を併用することもあり,③10ml/分以下ではルーチンに血液透析を行いながら,手術を行つている.
2)慢性腎不全合併例の手術の一般的注意としては,時間を短く,必要最小限の操作に限ることである.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.