Japanese
English
臨床研究
動脈瘤の外科治療(脳動脈を除く)—とくに発生部位別による治療成績
Results of surgical management upon aneurysms (except cerebral aneurysm)
西沢 直
1
,
鈴木 一郎
1
,
白松 一安
1
,
田宮 達男
2
Tadashi NISHIZAWA
1
1国立千葉病院心臓血管外科
2高知医科大学第2外科
pp.1451-1453
発行日 1984年10月20日
Published Date 1984/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208837
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はじめに
心臓血管外科の進歩に伴ない,大動脈から小動脈まで各種の動脈瘤の外科治療が行われ,良好な成績を納めているが,発生部位の相違によつて治療成績は不満足なものがある.とくに解離性胸部大動脈瘤は,ほぼ治療成績の安定した腹部大動脈瘤に比較して直接・遠隔成績とも劣つている1-3).また主幹動脈瘤は大動脈瘤に劣らず大きなものがあり,瘤切除後の再建術の要否も検討の余地があり,末梢動脈瘤は医原性を含めて,外傷性のものが多く,化膿性炎症を伴うものがあり,術前・術後の感染症対策が重要である.
われわれは1973年1月より1983年10月の間に各種動脈瘤の外科治療を行い,発生部位別手術成績を比較検討し,今後の治療指針として報告する.
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