Japanese
English
臨床研究
pm胃癌の予後—sm浸潤からみた術式,術後療法選択の可能性も含めて
Follow up study of gastric cancer invading to proprial muscle: The possibility of selecting the operative methods and post operative medication according to the degree of submucosal invasion
内藤 寿則
1
,
友清 明
1
,
江里口 直文
1
,
西田 博之
1
,
徳安 敏行
1
,
沢田 勉
1
,
渕上 量三
1
,
福田 義人
1
,
桑原 義明
1
,
三好 敦生
1
,
久原 敏夫
1
,
中山 陽城
1
,
吉田 晃治
1
,
磯村 正
1
,
鍬先 清一郎
1
Hisanori NAITO
1
1久留米大学医学部第2外科
pp.1443-1449
発行日 1984年10月20日
Published Date 1984/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208836
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はじめに
胃癌の予後を左右する因子について諸家はさまざまな方面から検討を加えているがH(肝転移)因子,P(腹膜播腫)因子のない固有筋層にとどまる胃癌(以下,pm胃癌と略す)は,断端をとり残さず,かつ十分なリンパ節郭清を行つても早期胃癌に比べ予後不良で5年生存率は70%前後に落ちている1).このpm胃癌の予後について諸家は肉眼型,組織型,浸潤様式,リンパ節転移,脈管侵襲等より検討している2,3).これは諸因子別の予後が推測できる事から考えれば症例ごとの手術術式や術後療法選択の上からは不適当といわざるをえない.そこで著者はpm胃癌を粘膜下層(以下smと略す)浸潤の大きさから細分類し,症例ごとの予後について検討し,その術式,術後療法選択の可能性についても追求したので報告する.
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