Japanese
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特集 どこまで活用できるか新しい手術器械
レーザーメス—一般外科・消化器外科への応用
Application of laser scalpel in general surgery
佐野 文男
1
,
今野 哲朗
1
,
西田 修
1
,
秦 温信
1
,
葛西 洋一
1
Fumio SANO
1
1北海道大学医学部第1外科
pp.1243-1250
発行日 1984年9月20日
Published Date 1984/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208801
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はじめに
レーザー光線は今や自然科学の分野のみならず産業や芸術の世界までを含めた広い領域で,新しい技術,新しい素材として実用化され,利用されているまさに現代の寵児となつている.1960年1)にレーザー光の発振に成功して以来,今世紀最大の発見であるといわれたレーザー光も,医学への応用は比較的最近のことで,近年,急速に各方面から注目され,種々の面で研究が進められており一部はすでに実用化されている.外科の領域ではレーザー光がメスとしての応用面に新しい領域を開拓しつつあるが,ここ数年来ややもするとレーザーメスに多くの期待がもたれ,過大に評価されるということもあったように思われる.ここでは外科手術の中で,とくにレーザー手術の効用が期待される一般外科,消化器外科領域における応用の実際について,著者らの経験と見解をのべる.
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