Japanese
English
臨床報告
S状結腸の壊死穿孔を伴つた虚血性大腸炎の1治験例
A successful case of ischemic colitis with gangrene
大島 昌
1
,
丸山 俊之
1
,
金井 昌敦
1
,
坂本 真
1
,
平山 廉三
2
,
広川 勝昱
3
Sigeru OHSHIMA
1
1川口工業総合病院外科
2東京医科歯科大学第2外科
3東京医科歯科大学難治疾患研究所機能病理部門
pp.1725-1729
発行日 1982年11月20日
Published Date 1982/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208183
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はじめに
虚血性大腸炎は1963年にBoley1),また1966年にMarston2)が報告した.本邦では1972年,山城の発表3)以来,近年報告例が増加している.
虚血性大腸炎は腸病変の面から,1)一過性病変,2)潰瘍狭窄形成性病変,3)壊死穿孔性病変の3型に分類されているが2,4,5),壊死穿孔性病変の予後は他と比較してきわめて悪い.われわれはS状結腸に発生した壊死穿孔性病変の1例を経験し,幸い救命し得たので報告する.
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