Japanese
English
臨床研究
内視鏡的直視下電気凝固法は胃潰瘍からの大量出血例に有効か?
Is the endoscopic electrocoagulation useiful for the massive hemorrhage from gastric ulcer?
赤坂 裕三
1
,
中島 正継
1
,
川井 啓市
1
,
谷村 仲一
2
Yuzō AKASAKA
1
1京都府立医科大学公衆衛生学
2京都第二日本赤十字病院内科
pp.125-128
発行日 1982年1月20日
Published Date 1982/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207877
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はじめに
これまでにわれわれは上部消化管出血に対する診断治療体系を提唱し,この中で内視鏡検査の重要性を強調して来た1).これらの緊急・早期内視鏡検査の意義は,(1)出血源となりうる病巣の発見,(2)出血持続の有無の確認,(3)内視鏡的救急止血術の施行,(4)緊急待期手術の適応決定,に要約される2).なかでも多くの内視鏡的救急止血術のうち,われわれは内視鏡的直視下電気凝固法(Endoscopic Electrocoagulation,EEC)を積極的に試みて来た3).本稿では救急止血において最も問題となる胃潰瘍からの大量出血例に対するEECの有用性について述べる.
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