Japanese
English
臨床研究
肝内結石症の治療—とくに肝左葉切除について
Treatment of intrahepatic cholelithiasis, especially on left hepatic lobectomy
斉藤 敏明
1
,
新井 健之
1
,
東條 慧
1
,
横山 勲
1
,
横山 茂樹
1
,
堺 泉
1
Toshiaki SAITO
1
1川崎市立川崎病院外科
pp.117-122
発行日 1981年1月20日
Published Date 1981/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207597
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はじめに
近年,胆石症に対する診断学の進歩に伴い,肝内結石が多く発見されるようになつた.胆石症に対する治療成績は麻酔をはじめとして各種薬剤,手技などの進歩により高齢者あるいはpoor riskの患者においても極めて向上しつつあるが,肝内結石症はなおその治療に難渋する場合が多く,医師も患者も長期間の忍耐を余儀なくされる.
肝内結石が肝左葉に限局している場合は左葉切除を行なえば遺残結石もなく良い結果が得られるはずである.肝切除に対する可否の論議は多く行なわれているが,適応を選べば勝れた治療法と考える.われわれも肝内結石症に対し若干の肝切除を行なつたので報告する.
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