Japanese
English
特集 噴門部癌の特性と外科治療
診断上の問題点—X線の立場から
Diagnostic problems of the cardiac cancer from the standpoint of radiology
杉野 吉則
1
,
熊倉 賢二
1
Yoshinori SUGINO
1
,
Kenji KUMAKURA
1
1慶応義塾大学医学部放射線診断部
pp.1799-1805
発行日 1979年12月20日
Published Date 1979/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207330
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はじめに
胃X線検査体系がほぼ完成した現在でも,噴門部ではほかの部位にくらべて,早期癌やそれに準ずる小さな癌の症例が少ないように思われる.
過去5年間の慶大の胃癌手術症例でも,胃癌取扱い規約1)で規定されている噴門部,すなわち食道胃接合部から約20mmの範囲の胃の部分に限局した早期癌は2例しかなかつた.また,それを少しこえる程度の小さな癌で,われわれがX線検査を行ない,他院で切除された1例を加え,3例について噴門部の早期X線診断について検討してみた.
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