Japanese
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特集 熱傷治療のトピックス
熱傷の局所療法
植皮のタイミングと実際
How to treat burn injuries by grafting:timing and technique
井沢 洋平
1
,
青山 久
1
Yohei IZAWA
1
,
Hisashi AOYAMA
1
1社会保険中京病院形成外科
pp.1687-1692
発行日 1979年11月20日
Published Date 1979/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207317
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はじめに
当科に熱傷センターが併設されて,熱傷患者が沢山集るようになつてからつくづく思うことは,いかに多くのものがただ保存的局所治療に終始し,とりかえしのつかない状態になつているかということである.このことは,熱傷治療における植皮の重要性が十分認識されていないだけでなく,植皮術という手技そのものが,大変むずかしく考えられていることも重要な側面ではないかと思われる.
わが国には熱傷患者発生数に対する正確な統計がないが,米国における年間発生数の約223万人,133万人以上が医療施設を訪れているという統計1)より推定すると,わが国にも年間100万程度の発生があり,5〜60万人が医療施設を訪れていると考えられる.
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