Japanese
English
臨床報告
Gardner症候群の1治験例
A case of Gardner's syndrome
飛鋪 修二
1,2
,
斉藤 英夫
1,2
,
中村 達
1,2
,
小林 武夫
1,2
,
菅家 透
1,2
,
野本 信之助
1,2
,
梅園 明
1,2
Shuji HISHIKI
1,2
1済生会宇都宮病院外科
2現:浜松医科大学第2外科
pp.275-279
発行日 1979年2月20日
Published Date 1979/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207114
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
1950年から1953年にGardnerは家族性大腸ポリポージス(以下FPC)の一家系に,骨腫・軟部組織腫瘤の発生を認め,ポリポージスと同様に優性遺伝することを明らかにした.1958年Smithが三徴候に対してGardner症候群の名を与えて以来,独立した疾患として認められるに至った.FPCとの異同については従来より議論の多いところであり,最近ではFPCに含める傾向が強く,多発性腫瘍素因を有する全身性疾患として注目をあびつつある.
最近われわれは,結腸多発癌を合併した大腸ポリポージス・骨腫・軟部組織腫瘤・歯牙形成異常(埋伏歯)をそなえた定型的Gardner症候群を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.