Japanese
English
症例
結腸癌を合併したGardner症候群の1例
A Case of Gardner's Syndrome Associated with Carcinoma of the Colon
松本 義峯
1
,
吉岡 立樹
1
,
倉俣 英夫
2
,
衛藤 繁男
2
,
笠岡 千孝
3
Y. Matsumoto
1
1十全ニツ橋病院
2神奈川県立成人病センター内視鏡室
3藤沢市民病院外科
pp.1161-1164
発行日 1974年9月25日
Published Date 1974/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111861
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最近我々はGardner's Syndromeの1例を経験したのでここに報告する.
症例
患 者:40歳,男子,港湾荷役労働者
主 訴:血性下痢と腹部膨満感
家族歴:母48歳で直腸癌のため死亡,4人兄弟にて,兄,弟,妹はいずれも健在,消化管の精密検査にても異常なく,また表在軟部腫瘤も認めない.
既往歴:昭和43年,胃穿孔にて胃切除.
現病歴:昭和47年3月下血にて某医により内痔核の手術うけるも完治することなく下血をくり返していたが昭和48年4月右季肋部の膨満感及び疲労感,るいそうを訴えるようになった.25歳須より下腹部,背部,臀部に軟らかい皮下腫瘤を触れ,その都度外科医にて摘出手術をうけている.
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