今月の主題 胃集団検診と早期胃癌
症例
Gardner症候群―本邦手術第1例
堀 馨
1
,
村上 栄一郎
1
,
永友 知英
1
,
朝野 登
1
,
白井 忠義
1
,
黒瀬 寅次
1
,
吉岡 諄二
1
,
水野 進
1
,
山田 真三
2
1大阪厚生年金病院外科
2大阪厚生年金病院放射線科
pp.211-217
発行日 1968年2月25日
Published Date 1968/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110651
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Ⅰ.緒言
1950年から1953年にかけて,アメリカの遺伝学者Gardner一派は1~4,109人の同一家系におけるfamiliar colonic polyposisの検索を進める間に,さらに2つの特有なabnormal growthの合併に注目した.すなわち,osteomaおよびexostosisの“hardtumors”と,sebaceous cyst,epidermoid cyst,fibromaその他種々の皮下軟部組織における“softtissuetumors”とである.
以来これをGardner's Syndromeと呼んで,欧米においては続々と追加発表せられてきたが,本邦では,最近の井上ら5)および木原6,7)の報告があるのみである.
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