Japanese
English
手術手技
食道再建時の頸部での食道胃端側吻合および胃瘻造設
Cervical esophagogastric anastomosis and gastrostomy with gastric tube used for esophageal reconstruction
猪口 嘉三
1
Tetsuzo INOGUCHI
1
1久留米大学医学部第1外科
pp.777-779
発行日 1977年6月20日
Published Date 1977/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206759
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はじめに
食道癌根治手術後の合併症としてしばしば見られるものは肺合併症であるが,吻合部の縫合不全も決して低率ではない.特に胸壁前コースでの食道再建は,たとえ縫合不全を招いても皮下膿瘍にとどまり安全であるとはいえ,その発生頻度は高い.私どもは頸部で食道胃吻合を端側に行ない,形成胃管の盲端を頸部胃瘻とすることにより,縫合不全を激減しえた.また,ここよりtubefeedingが行なえるので,経鼻腔経管栄養の必要がない.高齢者に多い食道癌術後肺合併症の予防に役立つばかりでなく,患者の苦痛を除くことができる.本法について紹介すると共に若干の考察を加えてみたい.
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