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特集 腹部手術後の輸液—私はこうしている
穿孔性腹膜炎・イレウス手術後の輸液
Postoperative parenteral therapy for perforative peritonitis or ileus
岡田 正
1
Akira OKADA
1
1大阪大学医学部第1外科
pp.183-187
発行日 1977年2月20日
Published Date 1977/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206677
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はじめに
消化器外科手術は,各種診断および治療技術の著しく発達した今日,ほとんどの施設において日常茶飯事の如くに行なわれている.ところが急性腹症,なかでも穿孔性腹膜炎あるいは絞扼性イレウスなどで来院し緊急手術を受ける患者の中には一般状態の改善を見ず,重篤な経過を辿りそのまま不帰の転帰をとる場合もなお少なからず見られる現状である.最近このような急性腹部疾患における病態生理,殊に体液の分解異常が注目され種々の角度より検討されている.そしてこのような病態時における適正な体液管理こそが患者の予後を左右する大きな因子として認識されている.本稿では穿孔性腹膜炎,あるいは絞扼性イレウスの患者が来院した場合著者らが教室にて実際に行なつている輸液管理を紹介し御批判を仰ぎたい.
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