Japanese
English
臨床研究
Aortoiliac occlusive diseaseの外科治療
Surgical treatment of aortoiliac occlusive disease
数井 暉久
1
,
浅井 康文
1
,
田中 信行
1
,
樫野 隆二
1
,
小松 作蔵
1
,
和田 寿郎
1
Teruhisa KAZUI
1
1札幌医科大学第2外科
pp.1201-1205
発行日 1976年9月20日
Published Date 1976/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206587
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はじめに
腹部大動脈分岐部領域の閉塞性動脈疾患(Aortoiliacocclusive disease)は欧米に比較すると本邦においては著しくその発生頻度が少ないとされていたが,近年生活様式の欧米化,平均寿命の延長などに伴い動脈硬化症に起因するこれら本症が漸次増加する傾向にあり,また血管外科の著しい進歩に伴い積極的に血行再建術が行なわれるようになつてきた.しかしながら,本症は一般に高齢者に多く,また動脈硬化性病変が冠動脈および脳動脈等に波及していることが多いことからも,その外科的治療の選択には十分慎重でなければならない,今回われわれは急性および慢性のaortoiliac occlusive diseaseに対しての血行再建術についてその成績および問題点について検討を加えたので報告する.
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