Japanese
English
臨床報告
悪性線維性組織球腫が疑われた1症例
A cases of fibrous histiocytoma, possibly malignant
谷村 晃
1
,
長 卓徳
1
,
田中 立夫
2
,
篠藤 満亮
3
,
河崎 素美
4
Akira TANIMURA
1
1久留米大学医学部第2病理
2高知市民病院病理部
3高知市民病院外科
4川崎医科大学
pp.395-398
発行日 1976年3月20日
Published Date 1976/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206471
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はじめに
Fibrous HistiocytomaはStout and Lattes1)が組織球を主体とした腫瘍性増殖に対して1つの独立した疾患としての概念を確定して以来,本邦においても,報告例や総説等が与えられるようになつた.本腫瘍は一般に良性例が多く,悪性例についてはその報告例が比較的まれであり,本邦では数例を数えるにすぎない.このことは組織学的悪性度と生物学的性状が合致しない所が多いためと考えられる.
著者等は組織学的に一応悪性と判断した1例を経験したので,ここに報告すると共に若干の文献的考察を加えたい.
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