Japanese
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特集 ショック治療の新しい考え方
ショック治療の羅針盤
Monitoring for treatment of shock
佐藤 光男
1
Mitsuo SATO
1
1順天堂大学医学部麻酔科
pp.191-199
発行日 1975年2月20日
Published Date 1975/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206190
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はじめに
重症患者に使用されるモニタは数々あるが,これをよく考えてみると現状を観察分析し治療の効果ならびに経過を知るためのものと,さらに資料を収集して後日に役立たせようとするいわゆるリサーチを目的とするものとに大別されよう.両者ともに大切なことはいうまでもないが,ここでは急性重症患者に対し後者でなく前者の観察に主体をおき,治療の羅針盤となるような種々のモニタについて考えることにする.
人間が死ぬときは心臓がとまり呼吸が停止するときである.したがって臨床に用いられるモニタについてもこれらに関するものが主要を占め,それに呼吸循環に密接な関係をもつ代謝に関するものが加わる.
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