Japanese
English
臨床研究
放射線障害と外科的治療
Surgical treatment of radiation injury
塚田 貞夫
1
,
赤羽 紀子
1
,
柳下 邦男
1
,
山本 正樹
1
,
宮永 章一
1
,
岩泉 九二夫
1
,
北村 清隆
2
Sadao TSUKADA
1
1金沢大学医学部皮膚科学教室形成外科診療班
2国立金沢病院皮膚科
pp.109-116
発行日 1974年1月20日
Published Date 1974/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205966
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はじめに
放射線による皮膚障害は放射線診断・治療および職業性・災害事故において,電離線照射を累積的に受けた結果,その局所の組織に発生する.このような放射線照射を受けた組織は構造的にも,機能的にも変化をきたしているため,治癒過程に障害が起こり,種々な不慮の合併症が発生する.殊に急性期のほかは,保存的治療のみではどうしても治療の困難な場合がしばしば起こり,また病勢が進行性で,悪性化の危険性もあり,外科的治療の必要な場合が多い.
筆者らは1961年4月から1971年12月の10年9カ月間に,金沢大学皮膚科において扱つた本症110例を統計的に観察し,外科的治療を行なつた症例について,若干の検討を加えた.
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