Japanese
English
特集 外科と感染—その基本的対策とPitfall
外科的感染症の問題点
Pitfalls in the surgical infections
柴田 清人
1
,
児玉 幸昌
1
,
藤井 修照
1
,
品川 長夫
1
,
鈴木 芳太郎
1
,
村松 泰
1
Kiyohito SHIBATA
1
1名古屋市立大学医学部第1外科
pp.609-615
発行日 1973年5月20日
Published Date 1973/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205799
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はじめに
A.FleminingのPC発見に始まる化学療法の進歩は,誠に目覚ましいものがある.しかし,これらの抗生剤の進歩,普及に伴つて耐性菌の出現,菌交代現象が問題となり,中でも近年臨床外科における感染症の起炎菌として,一連のグラム陰性桿菌が増大し,これらによる重症感染がもつとも注目を浴びるに至つた.われわれは,外科領域感染症のうちでもつとも問題になる術後感染について,就中手術創感染,腹膜炎,肝,胆道系,ならびに呼吸器感染の問題点について,若干の検討を行ない特に臨床家として留意すべき点について述べる.
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