Japanese
English
症例
食道平滑筋腫について
Leiomyoma of the esophagus
秋山 洋
1
,
山崎 善弥
2
,
丹羽 寛文
3
,
藤原 研司
3
,
篠原 幸夫
3
,
木暮 喬
4
,
板井 悠二
4
Hiroshi AKIYAMA
1
1虎の門病院・外科
2東大第2外科
3東大第1内科
4東大放射線科
pp.1615-1619
発行日 1972年11月20日
Published Date 1972/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205711
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はじめに
食道平滑筋腫は時折,症例報告としてみられるが,報告例の集計をみてもなお多数とはいえない.しかし,その報告例は年々増加しつつあるように思われる.本稿は食道平滑筋腫の症例報告をも兼ねてはいるが,その頻度について検討したいというのがねらいである.すなわち,われわれの食道癌症例の切除標本について,非癌部を少しく詳細に観察すると,小さい筋腫結節はまれならずみられることであり,程度問題の差こそあれ,食道平滑筋腫の頻度は比較的高く,これらを含めるとすれば,意外に多く存在するものといえよう.
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