Japanese
English
症例
孤立性肝結核腫
Solitary tuberculoma of the liver:A review and case report
左近司 光明
1
,
野崎 幹弘
1
,
若林 利重
1
,
桑木 絧一
2
,
右田 徹
2
Mitsuaki SAKONJI
1
,
Junichi KUWAKI
2
1東京警察病院外科
2東京警察病院内科
pp.1467-1471
発行日 1972年10月20日
Published Date 1972/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205697
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はじめに
肝の結核結節は,結核屍の剖検で32%から99%の高率に発見される.また最近では肝生検により発見されることもまれではなく,数々の報告例がある.しかしながらこれらの報告例の大部分は粟粒結核で,いわゆる孤立性の結核腫といえるものはごくまれであり,われわれの知りえた限りでは,本邦では,1960年,腰塚1)の報告による1例のみである.今回われわれは,孤立性の巨大な結核腫を形成した症例を経験したので,その症例について報告し,若干の文献的考察を加えてみたい.
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