Japanese
English
特集 黄疸の外科
閉塞性黄疸のSurgical Risk
Surgical risk in obstructive jaundice
土屋 凉一
1
,
内村 正幸
1
,
古川 正人
1
,
赤司 光弘
1
Ryoichi TSUCHIYA
1
1長崎大学医学部第2外科
pp.319-324
発行日 1972年3月20日
Published Date 1972/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205560
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はじめに
閉塞性黄疸の外科的治療は,診断技術の進歩,術前術後管理の向上にもかかわらず,その手術成績はなお芳しくない現状である.これは,黄疸に伴う肝機能の低下が必発であること,しかも未だに早期に診断される症例が少ないこと,さらに,悪性腫瘍による閉塞性黄疸—悪性黄疸—の場合,大きな手術侵襲に耐え難い高齢者に多いことなどが原因と考えられる.従つて,本症の治療にあたつては,原疾患の速やかな確定診断とともに,術前肝機能のみならず全身状態の把握にもとづく,綿密なる術前,術中,術後管理が重要である.
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