カラーグラフ 外傷シリーズ・7
頭部外傷の臨床
Ⅱ.頭蓋内血腫手術
平井 秀幸
1
,
塩原 隆造
1
1神奈川県交通救急センター・済生会神奈川県病院脳神経外科
pp.1014-1015
発行日 1971年7月20日
Published Date 1971/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205388
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救急頭部外傷患者の診断治療にあたって第一の問題点は頭蓋内血腫の検索である.血腫症例では迅速な処置が救命につながる唯一の方策であるためといえる.意識障害,神経症状さらに脳血管撮影によって頭蓋内血腫が診断されると可及的速かな手術がのぞまれる.手術方法には骨弁を作成する大開頭によって血腫をとりさる方法と小開頭によって血腫を洗滌除去する方法とがある.さらに手術に際して同時に発生する脳挫傷の対策として大量ステロイド投与や減圧処置を考慮することが重要である.
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