Japanese
English
症例
先天性内頸動脈閉塞およびFallot四徴症に合併した小児脳膿瘍の1治験例—その手術法に関する工夫を中心に
On brain abscess occured in child who bad congenital occlusion of internal carotid artery and tetrology of Fallot. Specially referring to improved operative technique
田中 忠良
1,2
,
渡辺 浩策
3
Tadayoshi TANAKA
1,2
1山口大学医学部第2外科
2宇部興産中央病院外科
3宇部興産中央病院脳神経外科
pp.1609-1615
発行日 1970年10月20日
Published Date 1970/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205239
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近年抗生物質の発達と共に,炎症性疾患の治療成績は飛躍的に向上しているが,小児脳膿瘍の治療成績は,診断の困難なことと相まつて芳しいものではない.ことに先天性心疾患に合併した場合,とくに診断が難かしく,重症心疾患を有しているために予後不良である.
われわれは,Fallot四徴症に先天性内頸動脈閉塞症を合併した,8歳男児の脳膿瘍を経験しその手術方法に一工夫をこらし,良好な結果を得たので,その詳細を報告すると共に,文献的考察を加えて見た.
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