Japanese
English
特集 熱傷の早期治療
総説
熱傷の全身療法について
The treatment of burn
田中 大平
1
,
八木 茂久
1
,
橋本 肇
1
,
川島 淳
1
Taihei TANAKA
1
1東大分院外科
pp.1505-1510
発行日 1970年10月20日
Published Date 1970/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205222
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重症熱傷患者を扱う上で全療法は非常に重要であり,多くの問題点が残されているが,本文では主として輸液療法を論じ,その他の問題には簡単に触れたい.
熱傷の重症度は体表面積に対する熱傷面積%,熱傷深度により決定されるが,年齢,受傷部位によつても違つてくる.Artz1)は重症,中等症,軽症の3種に分け,重症は,第II度熱傷30%以上,第III度熱傷10%以上,気道障害,顔面手足の第III度熱傷,骨折等の外傷を伴うもの等で,これらは総合病院での入院治療を要するものとし,中等症は,第II度熱傷15〜30%,第III度熱傷2〜10%で,入院加療を要するとし,それ以下を軽症として外来治療でも良いとした.一般に第II度熱傷面積と第III度熱傷面積の合計を熱傷面積とし,これを基準に輸液等を考える.
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