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特集 心臓と血管の外科
論説と症例
修正大血管転位症の経験(右胸心,心室中隔欠損症,肺動脈狭窄症合併例)
Corrected transposition of the great vessels with pulmonary stenosis and ventricular septal defect (Cardell B-3-d)
松浦 雄一郎
1
,
中村 俊吾
1
,
島筒 志郎
1
Yuichiro MATSUURA
1
1広島大学医学部外科学第一教室
pp.489-494
発行日 1970年4月20日
Published Date 1970/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205079
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修正大血管転位症は,大動脈が心室の前方から出,肺動脈は大動脈の後方にあり,大血管は正常人のように互いに交叉せず,完全大血管転位症に似ているが,心房,心室にも転位があるので機能的には大動脈は酸素化血液を,肺動脈は静脈血液を受けている状態を解剖学的特徴としている.
著者らは最近,右胸心,心室中隔欠損症及び肺動脈狭窄を合併し,軽度チァノーゼを呈している修正大血管転位症に遭遇し,合併奇形の根治術を行なつたのでここに報告する.
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