グラフ 外科病理アトラス
消化性潰瘍の病理(1)
村上 忠重
1
,
安井 昭
1
1昭和大学医学部第一外科
pp.869-873
発行日 1966年7月20日
Published Date 1966/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204017
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消化性潰瘍発生の本場は胃の下半から十二指腸球部までである.しかし消化力の強い胃液の及ぶ範囲がもつと広いせいか,実際に潰瘍の見られる部位は,食道下端から十二指腸垂直技に玄で及ぶ.門脈圧亢進症における食道静脈瘤の破裂という現象にも,破裂した部位の食道粘膜には,消化性の壊死葉がみられる.すなわち一種の消化性潰瘍の発生が加わつていると主張する人もある.
これはさておき食道下端の潰瘍から,十二指腸垂直技まで及ぶ潰瘍を切除標本から選び出して供覧する.
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