学会印象記 第16回日本医学会総会印象記
心臓外科領域
三枝 正裕
1
1東大木本外科
pp.670-672
発行日 1963年5月20日
Published Date 1963/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203083
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第16回日本医学会総会における特別講演のうち、心臓外科に関係のある演題は,東大木本教授の「人工内臓」,東女医大榊原教授の「心臓内直視手術の現況」,スウェーデンBjörk教授の"Problems in the SurgicalTreatment of Aortic and Mitral Valves InsufficiencyおよびでイタリーDogliotti教授の"La Nostra Espe-rienza in Chirurgia Cardiaca"の4題であり,シンポジウム「人工内臓」において岡大砂田教授が"人工心肺"について,シンポジウム「外科領域における低体温法」において岩大米沢教授が"体表冷却による超低体温法の心臓外科への応用",米国Virtue教授が"心臓外科における低体温法",木本教授が"血流冷却による低体温法"について,シンポジウム「冠循環と心筋代謝,心電図ならびに治療面」において阪医大麻田教授が"冠循環障害の改善を詩る外科的な試み"について.またシンポジウム「輸血」において東大水野氏が"新鮮血の輸血,特に体外循環における輸血"について論じた.
このほか,外科学会,循環器学会,麻酔学会,輸血学会,医学放射線学会その他の分科会においても多くの報告が行なわれたが,会場や時間の関係上,これらすべてをきくことは不可能であつたため、筆者の印象にも多少かたよるところのあることを御諒承いただきたい.
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