特集 内科医に求められる他科の知識―専門家が伝えるDo/Don’t
第1章 外 科
B.心臓血管外科
心臓血管外科領域
-この5年の進歩
小野 稔
1
1東京大学医学部附属病院心臓外科
pp.1719-1721
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_1719
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心臓血管外科のこの5年の進歩は著しい.術前評価,手術手技や術後管理の向上によって心臓血管手術の死亡率は大きく改善してきた.また,新たな治療デバイスの臨床導入は,それまでに困難とされた超高齢者や高リスク患者の治療を可能とした.本稿では,多くの進歩がみられるなかで,虚血性心疾患,心臓弁膜症,心房細動,成人先天性心疾患,経皮的大動脈弁置換(transcatheter aortic valve replacement:TAVR)と植込み型補助人工心臓に焦点をおいて,わが国を代表する先生方に執筆していただいた.今後の一般内科外来においても,何らかの心臓手術後の患者に接する機会が増えるものと思われる.ぜひとも,先生方の日常臨床に役立てていただければと思う.
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