Japanese
English
症例
虫垂腺腫の穿孔性腹膜炎を起した1例
A case of perfo ativer peritonitis caused by adenoma of caecum
平山 圭一郎
1
,
久保内 一男
1
,
片山 勳
1
,
保坂 浩正
1
Keiichiro HIRAYAMA
1
1横浜警友病院外科
pp.542-544
発行日 1960年6月20日
Published Date 1960/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202616
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虫垂の腫瘍についての報告は数少く,最近10年間の本邦文献によつても良性腫瘍として僅かに皮様嚢腫,粘液嚢腫の記載を見るのみで,悪性腫瘍では腺癌,カルチノイドの少数例を見るに過ぎない.
私達は虫垂穿孔による限局性腹膜炎と考え,手術を行つた所,虫垂の中央部より尖端にかけて内腔に花キャベツ状に増殖した腫瘍が尖端部で穿孔し,さらに切除病理組織標本で乳嘴状の腺組織の増殖で,浸潤像を認めない腺腫の稀有な1例を経験したので報告する.
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